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平成8年6月5日 環境庁大気保全局大気生活環境室 室長 小沢典夫 |
残したい「日本の音風景100選」の候補を募るため、全国各地で人々が地域のシンボルとして大切にし、将来に残していきたいと願っている音の聞こえる環境(音風景)を広く公募したところ、全国各地から合計738件の応募をいただきました。
環境庁では、「日本の音風景検討会」の選定審査の結果に基づき、これらの応募のうちから、音環境を保全する上で特に意義があると認められるもの100件を、「日本の音風景100選」として選定いたしました。
今後は、この100選のフォローアップとともに、本事業を契機として全国的な音環境保全対策の普及促進を図りたいと考えています。
1 本事業の趣旨
1)環境庁は、新しい音環境保全対策の一環として、環境負担の少ない経済社会づくり、自然と人間の共生、あらゆる主体の参加等の目標を掲げた「環境基本計画」の趣旨を踏まえ、残したい「日本の音風景100選」事業を行うこととした。
2)本事業は、全国各地で人々が地域のシンボルとして大切にし、将来に残しておきたいと願っている音の聞こえる環境(音風景)を広く公募し、音環境を保全する上で特に意義があると認められるもの100件程度を認定しようとするものであり、その主な狙いは「日常生活の中で耳を澄ませば聞こえてくる様々な音についての再発見を促す」こと、「良好な音環境を保全するための地域に根ざした取組を支援する」こととされた。
2 「100選」の候補の応募状況
「日本の音風景100選」の候補については、公募期間とした本年1月8日から3月29日までの約3カ月間に、全国各地から合計738件の応募をいただいた。応募主体別では地方公共団体392件、その他団体97件、個人249件であった。
3 「100選の選定結果」
1)100選の候補として応募された音風景については、「日本の音風景検討会」(座長:山下充康(財)小林理学研究所理事長)に選定審査をお願いした。
2)同検討会では、応募された全案件について、1、公募の基本的要件との整合性、2、人との接点、3、音の状況、4、音環境を保全しようとする取組の状況を評価するとともに、音環境に対する「人々のかかわり」、日本の音風景の「多様性」等の点を特に重視して“100選”の選定審査が行われた。
3)同検討会の選定審査の結果に基づき、環境庁は、残したい「日本の音風景100選」を別紙のとおり選定した。
4 今後の予定等
環境庁としては、「日本の音風景100選」のフォローアップとともに、これを契機とし各地方公共団体等の強力を得て全国的な音環境保全対策の普及促進を図ってまいりたい。
日本の音風景100選 主たる所在地と名称
| 北海道 オホーツク海の流氷 |
札幌市 時計台の鐘 |
鶴居村 タンチョウサンクチュアリ |
| 青森県 奥入瀬の渓流 ねぶたまつり |
宮城県 伊豆沼 内沼のマガン |
群馬県吉井町 水琴亭の水琴窟 |
| 千葉 東京 柴又帝釈天界隈と矢切の渡し |
横浜港 新年を迎える船の汽笛 |
富山県 立山の称名滝 |
| 山梨県 西湖畔の野鳥の森 |
岐阜県美濃市 うだつ町の水琴窟 |
岐阜市 長良川の鵜飼い |
| 静岡県 遠州灘の潮騒 |
愛知県 伊良湖畔恋路ヶ浜の潮騒 |
三重県 伊勢志摩の海女の磯笛 |
近畿地方の音風景
| 大津市 三井の晩鐘 |
彦根市 彦根城の時報鐘と虫の声 |
京都市 今日の竹林 |
| 京都府園部町 瑠璃渓 |
京都府網野町 琴引浜の鳴き砂 |
大阪市 淀川河川敷のマツムシ |
| 八尾市 常光寺境内の河内音頭 |
神戸市垂水漁港 イカナゴ漁 |
姫路市 灘のけんか祭のだんじり太鼓 |
| 奈良市 春日野鹿と諸寺の鐘 |
和歌山県橋本市 不動山の巨石で聞こえる紀ノ川 |
那智勝浦町 那智の滝 |
| 岡山県北房町 諏訪洞 備中川せせらぎと水車 |
広島県 広島の平和の鐘 |
山口県と島根県 山口線のSL |
| 徳島県 鳴門の渦潮 阿波踊り |
福岡県と山口県 関門海峡の潮騒と汽笛 |
福岡県 博多祇園山笠 |
| 熊本県矢部町 通潤橋の放水 |
沖縄県 エイサー |
その他 計100カ所 |
日が沈むとチンチロリーンと鳴き始める体長2.2〜2.5cmくらいのコオロギに近い種の茶色い昆虫長いひげ(触角)を持つ昼間にはコオロギ類のコロローリリーンと鳴く虫の声しか聴けないこの河川敷のあちこちで夜に鳴くマツムシは一定の間隔をおいてチンチロリーンと鳴いている。
コオロギ類の鳴き声をアルトにたとえるならばマツムシの鳴き声はソプラノです。
ひときわ高い声なので一度耳にすると忘れられないくらい強い印象が残ります。その鳴き声は、8月半ばより10月半ばまで楽しむことが出来ます。おそらく昼間に鳴きだすものと考えられます。
もし日本の音風景100選が発表されなかったら我々は気がつかなかったかもしれません。この場所を夜に訪ねる人達はマツムシの声に気がついているのでしょうか。
夏の子供たちの花火で河川敷の草むらが焼かれることもあります。オフロードバイクの乗り入れによって草むらが丸坊主にされることもあります。
それは淀川堤防の内側の自然環境の大切さが一般の人達からあまり関心をもたれていなかったことに他なりません。
大都会の中に残されている貴重な自然日本の野鳥555種のうち111種が観察され約190種の淡水魚のうち78種が観察されている淀川を慈しむ気持ちを高められるよう淀川ネイチャークラブでは干潟とともに河川敷の自然環境の保全により一層励みたいと考えています。
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