シェフのひとりごと(11)
シェフのひとり言(20)
《4たびエル・ブジについて》

                                        
                                        

その

前回はまたまた脱線してしまいました。
では実際にエル・ブジに行くための若干のアドバイスをお話します。
まずは、ミシュランの赤表紙のスペイン・ポルトガル版をご覧になってください。
日本で手に入るデータとしては最新のもっとも信頼できるものだと思います。特に留意すべきは店のオープンの期間です。(何しろ1年に半年しか開いていないのですから)。
予約は早い目に電話かFAXがいいでしょう。余計なことかも知れませんが、ミシュランの三ツ星の店に予約なしで飛び込んで席があるなどとは思わないで下さい。

それからスペインではレストランの予約に時間の指定は不要です。ランチかディナーだけを告げればよいのです。なんとなれば、スペイン人は3〜4時間かけて食事を楽しみますから、その日の、そのテーブルはあなただけの独占になると考えていいのです。なおスペインではランチは早くて、午後2時から、ディナーは午後9時以降になります。日本式に正午ジャストや午後6時ごろに行っても開店していませんので、ご注意を。
エル・ブジの場合は、非常に風景の美しいところに立地しているので、せっかくいらっしゃるなら、昼間の時間がお勧めです。特にランチメニューがあるわけではなくメニュー内容は昼、夜同じです。これは二つ星、三つ星レストランでは普通です。

さて、日本からエル・ブジへ行くには、まずバルセロナが拠点になるでしょう。もちろんバルセロナから往復も可能ですが、かなりのハードスケジュールになるでしょうし、ディナーを食べるとなると、とても帰れません。したがって第二の拠点として、ロサスに宿泊されることをお勧めします。
バルセロナ〜ロサス間は鉄道もありますし、レンタカーでもよろしいでしょう。もう少し欲張りたいなら、ロサスでなく近くのフィゲラスでもよいでしょう。ここにはダリの美術館があります。
さてロサスからエル・ブジのある、カラ・モンジョイまではタクシーが一番です。道が非常にわかりにくいのと尾根伝いの狭い道なので、帰りほろ酔いで運転するなどとても考えられません。

テーブルに着いたら、とにかくデギュスタシオンをオーダーすること。フェランの料理は一皿だけ取り出しては成立しません。20数皿が一つながりのものとして、完結するように計算されているからです。おそらく一皿一皿はおいしいけれど、こんなに単純なものかと意外に思われるかもしれません。特にフランス料理を食べなれた方ほどそう思われるでしょう。
何度も言って来た様にフェランの料理は本質を研ぎ澄ました料理ですから一皿に重厚複雑な美味を求めてはいけません。さまざまな味覚の一つながりの体験と捕らえないといけません。

飲み物はお好みでお選びになればいいと思うのですが(エル・ブジのワインリストにはさすがにスペインの優れたワインと言われるものはかなり網羅されています)、ただ私の意見を言わせていただくなら、地元DOの軽いワインをお選びになるのがいいと思います。(例えば、コスタ・ブラバ、アレージャ、コステルス・デル・セグレ、ペネデスなど)。

さあここまで来たら後はあなたの五感をフル・オープンにして、頭の中の既成概念も追い払ってください。おそらく想像を超える体験があなたを待っているはずです。

スペインに興味のある方、是非 お問い合わせください。
さまざまな情報交換をしましょう

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