ジャズファンには「書斎派」と「ライブ派」があるとは古くからの定説だ。ジャズを聴きはじめて以来、積極的に「ライブ派」を志して来た私にとって、外科医引退後の夢は、自在に生演奏を楽しみたい、ということだった。幸い名古屋には、いくつかのすばらしい「ライブハウス」がある。中でも「LOVELY」は日本屈指の「ジャズスポット」であり、内心「ホームグランド」のつもりで親しんで来た。ここでは渡辺貞夫、日野皓正他の世界的プレーヤーが原点に帰った様にのびのびと演奏する貴重な場である一方、大西順子、原朋直、川嶋哲郎、納谷嘉彦、寺井尚子そしてK・LEEといった逸材発見の場でもあった。懐かしく、親しい人達との再会と、未来に向かって力強く前進する若い人達との新たな出会いを求めて、体力の続く限り、愛する「LOVELY」に通うことだろう。

 

Profile
内田修
1929年愛知県岡崎市に生まれる。
名古屋大学医学部卒業。
外科医、自他ともに認める無類のジャズ好き、当然日本のジャズメンたちの主治医でもあった。
64年「名古屋ヤマハジャズクラブY.J.C.」を創立するなどセッションの仕掛人としても活躍。「ドクタージャズ」の名で知られる。病院を引退してからは自由ゆえ日本全国、いや世界へもジャズを追って精力的に行動。プロデューサーとしても大活躍中。現在は名古屋在住。


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