日本犬豆柴育成普及会

豆柴の 価格 ・ 値段

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犬の価格帯

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犬の価格は同じ犬種でも様々ですね。

同犬種で似たような子犬でも10万円を切る子犬から時には100万を超える子までいます。

なぜそのような違いが生まれるのでしょうか?

様々な要素がありますので、できるだけ詳しく書いてゆきましょう。

これは私が長年書き留めていたものも含まれますので長文になりますし、時代遅れの情報も含みます。

 

購入場所の違い

子犬を手に入れる方法は様々です。

ペットショップ、新聞・雑誌広告、インターネット、ブリーダー仲介、ブリーダー、ご近所の生まれた犬・・・

私が犬の世界に飛び込んだのは50年以上前のことになります。

ペットショップもまだありませんでしたし、ドッグフードも国内では販売されていない時代です。

今ではどこにでもあるサイエンスダイエットと業務提携し、代理店となり、世界中のペット関連商品の卸商社として販売を始めました。

日本の犬達にも良い餌を食べてほしい、綱で括り付けるだけではなく、きちんと首輪をし、リードをつけ散歩をしてあげてほしい、という一心から販売ルートの開拓を始めました。

今ではペットショップ、ホームセンター、コンビニでも餌は買えます。

しかし当時はそういう販売を専門にしているところもありません。

動物を扱う業種といえば観賞魚店、小鳥店ぐらいで、そのようなお店に犬の餌を置いてくれるはずもありません。

そこで目を付けたのが当時どこでもあった米屋さんです。

お米屋さんにドッグフード! これだけ聞くと当時は頓珍漢と言われましたが・・・

今の人は分からないでしょうけれど、米屋というのは配達を基本としているところが多く、地域地域で多くのお米屋さんがありました。(アニメ・サザエさんのみかわ屋さんですね。)

お米屋さんは地域密着で商売をしておられましたので、どこの家庭がどういう家族構成で番犬にどんな犬を飼っているかよく知っています。

お米屋さんの店頭の端にドッグフードを置いてもらい、配達の片手間に「犬の餌(ドッグフード)」はどうですか?と、犬を飼育している家庭へ販促をしてもらいました。

また愛犬家(繁殖家)の方にも残飯からドッグフードに変えてもらうために、いろいろな展覧会で無料サンプルをお配りし、ドッグフードの良さを伝えました。

当時はこれでドッグフードの流通量が爆発的に増えました。

生態を扱う小鳥屋さんの片隅にショウウインドウを設置し、子犬の販売をしてもらいます。

1950年代は小鳥を飼う人も減ってきていたので犬猫を専門に扱うペットショップへと瞬く間に業態を変えられる方も多くなりました。

次第に開業当時からペットショップという業態が小鳥ではなく「犬猫」へと変化してゆきます。

ペットショップと愛犬家を繋ぎます。

世界中のペット商品の卸売りをすると同時に、世界中の珍しい犬達を日本の方にも可愛がってもらいたいと、繁殖活動もしていました。

ブリュッセル・グリフォンという当時で日本ではだれも知らない犬を一番最初に持ち込んだのは私ではなかろうか。

1960年代になると日本初の「ビタワン」というドッグフードが販売されます。

そのころには輸入される洋犬も増え、トリマー学校も開校されてゆきます。

昭和27年に大流行したジステンパーの悲劇を再度繰り返さないために、獣医師にもペットショップとの提携を進め、子犬販売前のワクチン接種を啓蒙し全国へと広めてゆきました。

このようにして出来上がったのが現在の日本のペット市場です。

文字にすると書ききれないほどの苦労がありました。

現在では欧米に比べるととても遅れたペット後進国ではありますが、高度成長期と共にその時代の人たちが望んだ業態であったことも否めません。

今思えば商品の流通では大成功したと言えますが、命ある犬猫たちのことを思えば歪んだシステムです。

今度はそれを正そうと、ブリーダーから直接犬を買うという道を広めることを念頭に、ペットショップには犬を卸さない、直接見に来て直接手に入れてほしいという思いから現在ブリーダー業をしています。

今までやってきたことと真逆のことを推奨していますので、ペット販売業界からは袋叩きです。

相手にすれば死活問題でもありますから「豆柴」に関する悪い噂や、私に対する誹謗中傷は後を絶ちませんでした。

 

 

はなしを元にもどしますと、犬の流通というと、

 

新聞・雑誌広告

狩猟最近では非常に少なくなりましたが、ペットショップという業態が流行りだす前は新聞広告や、狩猟雑誌、愛犬雑誌に広告を出し、飼い主を募集していましたが、紙某体の情報はどうしても時間がかかるので、だんだんと下火になってきました。

狩猟雑誌などには昔から多くの広告がありました。

1950年代に「愛犬の友」が発刊されるとそちらの広告に愛玩犬の広告が増えてゆきました。

今のようにインターネットはありませんから、愛犬の友の発売が楽しみだったと記憶しております。

 

広告を掲載しても愛犬の友が販売されるまで時間がかかりますので、子犬の掲載というよりも、「豆柴」という犬がいるんだよという宣伝ですね。

ペットショップには極力卸さずに、直売を心がけていましたので、問い合わせもありましたが今ほど反響も少なく大変苦労した時代です。

 

 

ペットショップ

次にペットショップです。

ペットショップで販売される子犬は入手経路が3つあります。

バックヤードブリーダー(店舗裏)といい、ペットショップとは別に自家繁殖しているペットショップです。

実際に店舗の裏で繁殖しているわけではなく、ショップとは別に繁殖場所を構えています。

そのようなペットショップは需要に応じ様々な犬種を扱います。

売れ残った犬も繁殖に使われることも多いです。

 

次に子犬オークションからの入手です。

日本各地から集められた子犬はオークションにかけられ、それぞれのペットショップが落札してゆき店頭に並びます。

オークションに持ち込まれる犬は多くはブリーダーの作出ですが、一般の方がブリーダーに頼みオークションに出てくることもあります。

 

それ以外では提携しているブリーダーから直接購入し店頭に並ぶ場合です。

 

長所:様々な犬種を選ぶことができる。

多くのオプションサービスなど(トリミング割引、ホテル割引など)

短所:一匹展示が多いため、社会性が身に付きにくい

子犬の両親がわからない

病気感染が出やすい(抗体の無い子犬時期にオークションなどで病気をもらいやすいため)

 

 

インターネット販売

新聞に代表する紙某体に代わり、インターネットの瞬時情報公開を生かした販売が一時期流行りました。

ワンクリックで犬が買えるというネット販売は詐欺も横行したため規制が強化され、ネットだけでの販売はもうできません。

2013年から対面販売が義務つけられています。

 

ブリーダー仲介

インターネット販売というのは、自身で販路を持たなかったブリーダーには非常に有望なものだったと思います。

オークションに出すよりも自分で販売したほうが高値で売れます。

しかし、上記のように規制されたため、元のように子犬のオークションに出すように戻ってきたと思います。

そこで新規に湧いて出たのがブリーダーの仲介業者です。

インターネット販売ができなくなって困ったブリーダーや、ホームページを作る知識もないブリーダーや、上位検索されずに需要に繋がらないブリーダーなどをかき集め、仲介業者として子犬を紹介しています。

 

ブリーダー

ペットショップからではなく、直接ブリーダーから購入します。

 

 

 

 

 

 

柴犬の価格帯

 

豆柴と比較される柴犬の価格は、

8万から20万円程度がここ最近よく見る価格です。(以下の文章は2015/11頃のお話)

30万円~50万円程度が近年の価格です。(2021/05コロナ禍、法改正で子犬価格は倍)

 

愛玩犬なのか?展覧会も狙うのか?

そういったことでも変わってきます。

また、季節により需要にも変化が起こります。

3~5月に向けゴールデンウイークに向かい子犬価格は上がってゆきます。

ゴールデンウイーク頃に手に入れた子犬は成長に伴い夏休みにはどこにでも連れて行ける!というビジョンが立てやすいからですね。

そしてその価格は冬に向け下がってゆきます。

寒い季節の10月頃~2月頃までは価格が安くなる傾向があります。

小さな子犬を寒い季節に迎えるのは何かと心配ですし、寒い時期にお散歩デビューとなりますので子犬に負担をかけるのではないか?という心理が働きます。

 

コロナと法改正により子犬価格は例年の2倍

先般の法改正により犬舎にかかる維持費が今後圧し掛かってくるという事態に直面しております。廃業する犬舎が3割と緯度と予測され、今後も増えるような厳しい法改正です。
飼育設備の新設(総改装)と、繁殖犬の頭数制限、出産回数制限、人件費の倍増(飼育者の増員)が必ず起こる法改正で、犬舎を維持していく毎月のコスト自体が増えてしまいます。
同時期にこのコロナでペットブームが起こり、去年は店頭から販売する犬がいなくなるというペットショップもあったと聞きます。
当犬舎は他犬舎やオークションから子犬を買ってくるわけではないので、予約が埋まる一方となりました。先代の意思は「本物の豆柴を日本中に届けるためできるだけ安く提供する。」というもので、豆柴の認知ということに重点を置き犬舎を経営しておりましたが、先のお話の通り業者には相当な負担となる法改正がなされました。検討の結果今までのお値段では犬舎を維持できないという結論に達したため、やむなく今後少しずつ子犬価格の引き上げを行わねばなりません。

現在普通の柴犬でもペットショップでは30万~50万円などで販売されています。
去年から続くペット価格の上昇は今後もしばらく高止まりで推移するといわれます。
法改正、コロナをはじめとする理由で、生産者の減少や犬舎維持のコストアップなどのため、子犬価格は下がりにくい期間が相当続くと予想されています。

1回で4から5匹産む柴犬ですら30万から50万の値段がついており、
その半分しか生まない希少な豆柴が同じ値段で済むわけがありませんし、半数しか生まれないので倍の値段が適切な値段にもなります。

 

豆柴 の 価格(値段) は何を基準にするべきでしょうか?

小ささ?

可愛さ?

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