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編集後記 
編集長諸井浩三が独断と偏見で世間をヤブニラミしています。


   ★ 耐震診断チラシ H18.01.28
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今年に入ってから、工事現場に行くと必ず、「耐震診断を致します」と云う
チラシを近所に配っています。A4サイズのつまらないチラシですが、少しでも
防災に興味を持って頂ければと考えています。

1000枚程撒きましたが、今の処反響はありません。私としてはちょっと
意外です。テレビでも新聞や雑誌でもこれほど地震の話題が大きく扱わ
れているのですから、もう少し反響があるのかなと思っていました。

何故ならば、車で街中を走っていても、殆ど壊滅するだろうなと思う家が、
個々でなく、町単位でザラに見かけるからです。特に昭和40年代後半
の建売住宅の街並みは酷いです。

おそらく、そこに住まわれている方も、不安を感じておられるのだろうと思い
ます。しかし、悪質リフォーム業者による事件が後を絶たない為、警戒
されているのでしょう。また、ニーズは感じてもウォンツを感じない分野の
仕事である事も反響の無い原因かも知れません。

しかし、地震は必ず来るのです。そう云う国に生まれてしまったのです。
防災に関心を持って下さい。僅かな費用で耐震診断が出来ます。
設計事務所としては、耐震診断を業務としても、それで飯が食える訳では
ありません。でも誰かが声高に叫ばないと、阪神大震災の二の舞になって
しまう事が目に見えていますからやっているのです。耐震知識を持っている
者として、現在の都市の状況が不安でなりません。

どうぞ、耐震診断をお受け下さい。そして建物の現状を認識して下さい。


 ★景気回復に向けて。 H18.01.11
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新年の挨拶廻りで、多くの方が事務所に訪れます。主には同業者さんか
建設関係に従事されている方です。株価の上昇と共に景気が良くなって来た
と云う実感を持たれている様です。
ここ10年間程は建設業界は氷河期を迎えていましたから、雪解けが待ち遠しい
ものですが、景気の回復と共に地価の上昇も目立ってきました。ネットで土地
情報を検索しても、掲載のサイクルがどんどん短くなってきています。
バブルの時の様に土地の奪い合いにならなければ良いのですが・・・
土地取得を目指しておられる方は、あらゆる方向にアンテナを張り巡らす事を
お勧めします。良い土地だなと思っても、迷っている内に他所から、どんどん商談
が入ってしまう時期に差し掛かっています。


   ★個人事業者さん気をつけて!! H17.12.17
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昨日ラジオ番組の編成更新に伴うご相談とかで、面会依頼の電話がありました。
以前にもTVの取材を受けた事がありますので、その類だろうと面会に応じました。
指定した時刻きっかりにやってきた男、なにか胡散臭い。
「私は関西民放5社全てのラジオ番組に携わっている○○と申します。
新年からの番組改編に伴い、レギュラーコメンテーターを探しています。」

ほうほう、以前にも広告代理店やらが来て、雑誌に取り上げるから広告費を出せ、
みたいな営業を受けていますので、またまたその類かいな・・・?

「ラジオ○○の日曜4時半からの番組で半年間やってもらいます。私は広告
代理店と違い御社の宣伝をそこでしてくれと云っているのではありません。
日頃建築について思うところを熱く語って頂きたいのです。」

うっ!心を見透かされている様で薄気味悪いな・・・。

「ただ、うちも慈善事業では出来ません。儲からなくてもいい。損だけはしたく
ないので、つきましては月4回の出演で○○万円負担頂きたい。」

そら来た!住宅取得に不安を抱いている皆様のお助けなら幾らでもしますが、
積極的に客を捉まえる気はない。そもそも追いかければ逃げるのが客だ。
来てくれるまで寄って行かないのがこの仕事の極意です。と云うと

「あんた出演してお金を貰えるとでも思っていたのか?喋りの素人にお金を
出すほど世の中は甘くない。自分磨きの為の勉強の場を提供してあげようと
しているのに、こちらの好意を無駄にするのか?」

的な事を仰ったので早々にお引取り願いました。
なるほど喋りは上手かったです。皆さん気をつけて!!


   ★神戸市株式会社      H17.09.24
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今日は昼から、時間が空いたので現場調査。

現場は神戸市の山の手にある新興住宅街。高いところからは、明石海峡
大橋が見える、ロケーションの良い町並みです。
夏も終わりに近いせいか、空が高いのとトンボを多く見かけました。

ガス管引き込み位置、水道メーターの確認、汚水枡の確認、隣地家屋
の窓位置チェック、道路幅員の計測、方位確認etc、一通り現場での
調査作業を終えて、神戸市役所へ向かいました。
神戸市の建設関連の部署は2号館に集中しています。高層棟の北側
にある旧庁舎です。阪神大震災の折、5階部分がダルマ落し状態で
潰れてしまって、元々7階建ての建物が今では4階建ての建物になっています。
(それでもまだ使うかー)

何処の役所でも一緒ですが、初めに足を運ぶのは都市計画課。
ココで、建物がまず建てられるかどうか、用途地域を調べます。
計画課に入ってみると、カウンタの前に叔父さんが一人愛想笑いを
してくれてます。
他の役所にない民間的な姿勢が何となくスキです。
「あのー用途地域を調べたいのですが・・・」
「はいはい。そこのモニターで調べられますよ」
指の指された方向に、モニターが置いてある。タッチパネル式になっていて、
住所を入力すれば地図が現れて、そこに地域の用途が示されています。
他所の役所でも見たことがあるので、はいはいこれね、と操作を続けて
知りたい場所を確認すると、印刷しますか?と聞いてくる。ハイと回答すると、
200円挿入しろとメッセージが帰ってくる。
えっ!金取るの? と思いながら、間違いがあると嫌なので、200円を払うことに。
へー、役人が対応してくれればタダなのに機械に頼めば金が掛かるやん。
と思いながら次の部署へ。

次は道路管理課。実際に道路の様に見えて、住民も普通の道路と
同じように使いながら、実は法律上の道路で無い道路が多く存在します。
建物は道路に接している事が大前提になっていますので、道路形態を
調べるのも重要な仕事です。
道路管理課に入るとまたカウンタがあって、まいどとばかりに、叔父さんが
愛想笑いをしてくれます。この民間的な雰囲気が益々好きになりました。
「あのー道路形態を調べたいのですが・・・」「はいはい。そこのモニターで
調べられますよ」「えっ!また?」
同じ要領でまた200円取られました。そーなんや、最近の役所は受益者
負担が徹底しているんだと思い直しました。
またまた、次の部署へ。

次は下水道課。新興の住宅街なので、便所は汲み取りでは無いとは
思いますが、何があるか調べないと判りません。
下水道課へ入るとカウンタがあり又また叔父さんが愛想笑いをしています。
だんだんと愛想笑いや嫌味に見えてきました。
「あのー下水管関係を調べたいのですがー・・・はいはいあのモニター
ですね」叔父さんが口をあける前に、モニターの方に行ってやりました。
ここでも200円。

神戸市に30分程いるだけで、600円取られました。
日ごろ日本人はサービス業に理解が無い。(設計もサービス業)
サービスに金を払う習慣が無いと嘆いている私ですが、公共サービスにも、
やはり金を払うのが当たり前なのか深く考えさせられた一日でした。


   ★設計事務所あれこれ       H17.08.27
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設計事務所同士の競合で、営業展開をしています。
施主と良い雰囲気で進行していた案件が、急に相手がよそよそしくなりだし、
何か変だな?と思っていたら案の定、銀行の紹介とかで、他所の
設計事務所が営業展開をし始めています。

そんな時は、こちらのアイデアを盗用されるのが嫌で、また、天秤に
掛けられた様な、嫌な気分になるので、相手の営業が一通り済むまで
こちらは何もしない、と云う戦略を通常行っています。

が、今回タマタマ、別ルートで他社の企画案を拝見する事が出来ました。
それがなんと大違反建築。容積率が法廷限度を1.5倍も超えています。
また、道路後退が必要な場所にも関わらず後退していません。
非難経路も無茶苦茶で火事が発生すれば必ず死者を出します。

ただこちらの案より収益性が良く(1.5倍も詰め込んでいるので当たり前)
施主はどうやら気に入っている様子なのです。

しかし、そんな申請が通る訳も無く何処かで頓挫するのは目に
見えています。そんな営業を何故するのか理解出来ず悶々として
いますと、またまた、情報が入ってきまして、競合先はどうやら資金繰りが
大変で兎に角、契約金目当てで営業している様なのです。

契約金を貰ってハイ倒産とか云って何処かへ雲隠れするのは、この
業界ではタマにある事ですが、私の担当している仕事で、そんな事を
経験するのは初めてです。

施主さんが可哀想になり、なんとかしてあげたい気持ちは一杯なのですが、
下手に口出しすると、此方が仕事を欲しい為に、悪口を云っていると
取られ兼ねない内容です。
こんな時は何もせず静観するしかないのですかね。


   ★大和ミュージアム        H17.08.13
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お盆休みの僅かな時間を利用して、広島の呉に行って来ました。
テレビや各マスコミで、終戦60周年特集を行っていますが、その中で
戦艦大和に纏わる特集で、今年の4月に戦艦大和の記念館が呉に出来た事を
知り、これは行って見たい!!との衝動に駆られ、ふらっと行ってしまいました。
片道6時間半往復13時間のロングドライブです。

呉は今でも海上自衛隊の基地がある為か、真っ白な夏の制服を着た
自衛官が街を歩いていたりして、他の街にない独特な雰囲気があります。

戦艦大和が建造された旧海軍工廠の横に大和ミュージアムが建っています。
平日にも関わらず施設の駐車場に入り切れず、近くのスーパーに車を停めました。
圧巻は何と云っても1/10スケールの戦艦大和の模型。
当時の設計図は殆ど焼却処分されたと聞いていたのに、よくもまあ
こんなディティールまで再現出来たなあと感心してしまいました。
大和建造に至った当時の社会的背景、建造に際しての造船技術、
沈まなければならなかった事情。展示されている内容も子供には、やや
難しいかと思わせるくらい、大人の興味を抱かせる内容でした。
ミュージアムの外側に大和の前半分の左半分(全体の1/4)が公園の
床に再現されています。そこで改めて実物の大きさに驚かされます。
目の前は大和ドック(旧海軍工廠)。
60年前には確かにここに実物の大和が存在していたのです。

愛知県にある明治村に行って、がっかりした事があります。
東京の帝国ホテルなど有名な建物がそこにあるのですが、全く重さを感じません。
映画のセットを見ている気分です。建物がそこにあった必然性、存在しなければ
ならなかった社会的背景が見えて来ません。
そんな小難しい事でなく、風景・空気がまったく違うのです。

その点実物がここに無くても、このミュージアムが出来たお陰で、この呉の
地に戦艦大和は甦っています。実際に目にする事は出来なくても戦艦大和が
生まれた風土・背景・歴史、実物以外の全てがここにあります。
この重さは明治村では再現できません。


   ★土地値昨今      H17.08.08
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土地値がジワリジワリと上昇カーブを描いております。大阪市で云いますと
北区・中央区はバブルに近い状況です。
ではどの様な土地が買われているかと云いますと、比較的小さな、商業地域
であれば50坪前後の土地が凄いスピードで売買されています。
世の中には金持ちが多いのだなと知人の不動産屋さんに云いますと、特定の
金持ちはいないとの事。では何故そんな土地が売れるのか?ファンドです。
証券屋さんが、音頭取りになって、賃貸マンションを建設しそれを小口の証券
にしてバラ売りしてしまうのです。銀行の金利が現在の様な状況では、預金
する気になりません。でも何もしなければ決してお金は増えません。
預金よりリスクは有るが、株より信頼性のある住宅証券に人気が集まっている
との事でした。最近、うちの様な小さな設計事務所でも、高層賃貸マンションの
計画依頼が頻繁に舞い込みます。丁度バブル前の状況に似てきています。
急激な上昇は、まだ都心部に限られていますが、郊外の住宅地でも傾向は
同じで、今後一層の拍車が掛かる事が予想されます。
土地は買える時が買い時ですよ。まだ下がるはもう下がりません。

   ★ジョギング        H17.07.30
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秋のソフトボール全国大会出場に向けてと、夏バテ解消を兼ねて、梅雨明け前から
毎朝1時間程ジョギングをしています。
「この暑い時に何もそんな事を・・・」
嫁さんは迷惑がりますが、夏太りする体質の私は快適な夏を過ごしています。

最近、テレビで良い汗のかき方。と云う番組を見まして、実践してみようと思ったのが
直接的なきっかけです。不思議なもので、脂汗症だと思い込んでいた私の汗腺も、
今ではサラサラ汗が出ています。ジョギングを始める前はソフトの練習着が毎回
悪臭(加齢臭?)を放っていましたが、今は臭いを殆ど感じません。
悪臭の成分は、血液中から必要以上に放出されるミネラル分だそうで、汗腺を
鍛えないと、水分と一緒に出てきたミネラルを血中に戻す能力が低下して、必要な
ミネラル分まで、汗として放出してしまい、それが悪臭の原因になるのだそうです。

いつもより、1時間半程早起きする事になりますが、その分今まで知らなかった
朝の街の姿に出会います。
普段なら見過ごす、建物のデザインや外構のコダワリが、新鮮に写ります。

気持ちに余裕がでる為でしょうか、色々な発想が湧いてきます。
別な番組でやっていましたが、運動中枢を司る脳の領域は前頭葉の近くにあり
運動をすると前頭葉に血液が多く流れ、脳細胞を強く刺激するらしいのです。
創造的な仕事をする人には、運動は不可欠に思えてきました。

又、手前ミソですが、ソフトボールをしているオジサン達は運動をしていない
同年代の人に比べて、若々しく見えます。皆さん億劫がらずに暑い夏こそ
体を動かしましょう。動かないことは老化の第一歩ですよ。動ける体を持つ事は
若々しい頭を持つ事に他なりません。大いに運動しましょう!!



   ★天保山の花火大会     H17.07.23
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7月18日海の記念日に安治川河口の天保山で花火大会がありました。
嫁さんと、久しぶりに二人きりのデートをしました。若い頃の様にシャカリキになって
真下から花火を見ようなんて気持ちは毛頭無く、少し離れた処から雰囲気だけ
楽しもうと話しがまとまりました。で、どこらへんにしようかとアチコチ車を
走らしていますとユニバーサルスタジオの駐車場が、空いてましたのでそこに
停めてユニバーサルスタジオの前のホテルの展望レストラン辺りで食事しながら
見ようと話しが決まりかけたのですが生憎、展望レストランの窓の向きが花火の
方向と一致しません。

結局、ユニバ前の某ホテルの三階にある中華料理店から見ようとなりました。
花火が打ちあがります。数秒送れてドーンと音が聞こえる位置関係です。
打ち上げ花火・仕掛花火色々手の込んだ花火を堪能しました。中には何十年も
前に流行ったスマイルバッジのマークの様な花火やキティーちゃんキャラの
打ち上げ花火もありました。

ところで花火が上がっている時は全然気にならなかったのですが、年に一度のこんな
特別なイベントの時にも関わらず、お店にお客さんが入っていません。きっと花火が
終わればドッと人が押し寄せるのだろうと、思っていましたが花火が終わっても一向に
お客さんが来ません。他の店は行列が出来るくらい込み合っています。
なんだか不思議な面持ちで、嫁さんにその辺の話しを切り出したんですけど
あんたアホかと云う目で睨まれました。

私は味覚音痴なので、気にはなりませんでしたが、嫁さんに云わせると相当料理が
不味いらしいです。中華料理は当たり外れが少ないと勝手に思い込んでいましたが
外れもあるんですね。味はともかく、内装もお金の掛け方がなんかチグハグでした。
一個数十万するシャンデリアが天井からぶら下がっているかと思えば、壁は黄色の
ペンキ仕上げ。どこか名のある彫刻家の先生にでもお願いしたかの様なレリーフが
壁に掛けてあるかと思えば、床が赤のPタイル。テーブルのクロスがビニール。
極めつけは、料理がバイキング。(ディナータイムですよ)
オーナーさ〜ん。儲かってまっか?


   ★定期点検        H17.07.16
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建物をお客様に引き渡してしまえば、今まで平気でズカズカ入っていた現場も
「お邪魔しま〜す。」とか云って入るのですが、妙に気恥ずかしいものです。
先日、引き渡したお家に一ヶ月点検に行って来ました。
頭の上の方から「お邪魔しまーす。」と声を出して、玄関で待っていると
ご主人が快く迎えて下さいました。
現場が終わりに近づくと、いつも何処となく寂しさがよぎります。頭の中に描いて
いたカタチが実際のカタチとなって、現れるのは本当に嬉しく、やりがいのある仕事
ですが、それが完成すると、自分の手から離れてしまうのです。
心情的には、娘を嫁に出す父親の心境に似ています。
一月振りに家を拝見しながら、住み心地等についてご感想を賜ります。
誉めて頂ければ、至上の喜びとなります。愛娘が嫁ぎ先で可愛がってもらって
いる親の心境でしょうか?
辺りを何気なく見渡していると、玄関横に壁の奥行きを利用して、靴収納が
付けられていました。ご主人様のハンドメイドだそうです。予想外の壁の利用に
驚きもし、お客様ご自身が新居生活を満喫されているご様子に感激もしました。
住まわれる方が色々手を加えていかれる毎に、徐々に住まう方の住まいに
なって行くんでしょうね。
住まう人と共に成長する家、そんな住まいを理想としてます。


   ★こんな夢を見た・・・。   H17.07.09版
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夢って不思議ですね。現実では全くあったことの無い人同士が、まるで友達の様に話し
こんでいる。そんなシーンに良く出くわします。
テレビでこっちは良く見ているが、向こうはこっちを知るはずも無い・・・。
しかし、夢の中では親友でいたりする。

設計事務所は新築工事の設計ばかしているのではありません。増築や改築の設計もします。
たまには解体するための設計も行います。3年程前になりますが、W県立医大が移転の為
旧大学病院が解体される事になりました。一応引越しは終わっているのですが、まだ中には
標本や事務機器が残されたままになっています。
解体工事をするに際して、民間の建物の様にガサッと潰せません。捨てて良い物悪いもの。
分別して数量を拾い出さないといけないもの。どれくらいの解体ボリュームがあるか入札の
基礎資料にする為の、既存建物調査設計を依頼されました。

勿論通常の設計業務も行っていますから、集中して調査に入らないと効率が悪くなるので
正月休みに調査に入る事になりました。
正月休みですから、都心にあるこの建物の周りは閑散としています。また建物はもう使って
いませんので、電気・水道・ガスと云ったライフラインは切られています。勿論照明もです。
この病院は開業当初から増築に次ぐ増築を重ねていまして、地下が迷路の様になっています。
上階は病室ですので明るいですが,地下は真っ暗です。大学病院ですので、霊安室は
もとより解剖実験室もあります。死体をホルマリン漬けにする為の水槽?もあります。
別棟では動物実験の為の畜舎もあります。その建物は7階建てでしたが、実験動物が
逃げるのを恐れてか、窓が全くありません。また、やたらとドアが多い建物でした。

薄暗い建物の中を二人一組で調査します。一人がメジャーで寸法を計測し、もう一人が
図面に書き込んでいくと云う作業をするのです。最初は気味が悪いので寄り添って仕事を
していますが、少し時間が経つと慣れも手伝って、声が聞こえる範囲で仕事をしだします。
書き込む作業をする人は少しでも明るいところで、図面に書き込んだ方が楽ですが、
計測する人間は隅々まで入り込まねばなりません。
廊下から真っ暗な部屋へ入るとき、かび臭い臭いと薄ら寒い冷気が体を包みます。
解剖実験台が懐中電灯に照らされた時は、背筋がゾッとしました。しかし、仕事です。
解剖実験台でも計測しなければなりません。
白いタイル張りのコンクリート製の台です。「高さ80cm」「幅120cm」「長さ250cm」
「・・・」懐中電灯の光を頼りにメジャーの数字を読み込んで行くのですが途中から
復唱する声が返ってきません。「???」
部屋から部屋へ移動する最中にはぐれてしまった様です。
「これはいけない」薄気味悪さも手伝って、ドアと云うドアを開けてしまいます。
とうとう自分が何処から入ってきたのかも判らない状態になってきました。
廻りは真っ暗です。少しでも明るい処へ行きたくなるのが人の心理です。しかし
出口と思って明るい方へ歩いても、途中で鍵の掛かった窓や扉で塞がれ外に出られません。
「おーい!」と声を掛けてもコダマが返るだけです。地下で携帯電話も使えません。
一人で、あても無く歩き回ると悪い事ばかり連想します。「このまま出られなかったらどうしよう・・・」
「正月休みだから人がここに来るのはまだ一週間先か・・・」「家族が不審に思い警察に届けて
くれないだろうか・・・」

そんな時、不意に後ろから男の低い声が響いてきました。「あなたもですね?私も10年間
この辺りを彷徨っているのです・・・」 ギョッとして振り返ると、頭の禿げた桂三枝がこっちを
見ていました。

夢です。


   ★太陽光発電    H17/.6.25版
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先日来、太陽光発電の業者さんから二度程営業を受けました。増改築では国庫補助も
終わったしあまりメリットが無いのですが、新築の場合は住宅ローンが1%軽減されるそう
です。1%も引いてくれるのなら長期的に見れば、投資分くらい充分帰ってきそうです。
また、建築費の中に取り入れて電気工事トータルで値交渉を行えば、割引率の増大も
期待できます。最近のソーラーパネルは能力的にもかなり改善されてペイロードに乗る
商品も出ているとか、タダで電気を使って、使わなければ電力会社に売れるとなると
真剣に話しを聞かない手はありません。
後日グリーンハウスで特集を組みたいと思います。


   ★別荘地       H17.6.18版
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伊勢の外れの別荘地に、これまた、ネコの額程の別荘地を持っています。バブルの時
に人に騙されて買った様な土地なのですが、今年もやって来ました管理代の請求書!!

どんな管理をしてくれてるのか、こちらも数年に一度潮干狩りの帰りにしか行かない
ので、確認のしようもありませんが、毎年一度しっかりと請求書だけが届きます。

大した額でもないので、別に構いませんが実際に居住されている方が、ちょっとおかしい
ですよとわざわざ知らせてくれます。管理代の支出が不明で地主にサービスが還元
されていないので、管理会社との管理契約を破棄し、自主管理団体を設立したので
こちらに入会しないか?との事です。
結構広い別荘地で、区画数から云えば関西でも有数の別荘地ですので、管理会社も
脱退が多数出れば経営にも響くでしょう。

実際に住んでいないし、誰に払っても結果は大して変わらないと思っているので静観
していますが、揉め事が起こっていると考えるだけで気が滅入ってしまいます。

別荘地は家を建てて、週末生活やリタイヤホームを造るだけが目的でないと考えています。
ただ持っていると云うだけで、心が大きくなります。待っている人でないと判らない感覚
だと思いますが、ふとした時に心のよりどころにしています。風光明媚な環境の一画
を所有している、またいつでもその気になれば自分を迎えてくれる土地がある。
故郷の無い人が故郷を持った様な喜びがあります。なんとかトラストとか云う運動に
参加している様な気分にもなれます。

でも人が三人集まれば揉め事が起こるのですよね。出来るなら穏便に済ませて欲しい
ものです。



   
★ラブホでセクハラ?  H17.6.14版
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数年ぶりでファッションホテルの計画依頼が舞い込みました。
一応意匠系の建築事務所ですので、多少毛色の変わった仕事も抵抗無く引き受けてしまう
のですが、ファッションホテルは発想・デザイン共に住宅のノウハウは全く通用しない世界です。

それは、ソフト面ばかりでなく、実際の仕事の進め方に対しても同じです。
場所は都島区の有名なラブホ街。建物の計画の第一歩はやはり現場を見る事から始まります。

敷地の状況・周辺建物の影響・競合他社物件の調査等が仕事の始まりです。
そこでふと考え込んでしまいました。

我が事務所には、男女二名のスタッフがおりますが、他社物件調査となれば、当然建物
の中に入らねばなりません。そんなところに女性スタッフと行く訳にはいきません。
こちらが仕事と割り切っていても、傍目がありますし下手すればセクハラものです。
そこで男性スタッフに声をかけました。

「おい。ラブホ行くぞ」
「えっ僕が所長とですか?」
「そや」
「嫌ですよ。あんなところはカップルで行くとこですよ。所長そっちの趣味ですか?」
「・・・」
「・・・」
「はぁ?いやちゃうねん。カメラとかメジャー持ってやな色々調べなあかんからやな〜」
「メジャー・・・!?メジャーでどんなプレイするんですか?」
「いやちゃうねん。二人だけやなしに関係者複数と現場で待ち合わせしてやな・・・」
「複数・・・!所長、そっちの世界でも乱交ってあるんですか?」

安物のコントの様な会話が延々と続き、結局一人でウロウロするハメになりました。
あの手の街をウロウロするのはやっぱりカップルで行く方が自然ですよね。
これってセクハラ?



   ★郊外のレストラン  H17.6.4版
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所用で、枚方の長尾まで行く機会が最近ありました。現場近くで昼飯時になりましたので、
食べ物屋さんを探していると、駐車場が50台程留められる大型のレストランがありました。
建物も少し変わっていて、お金を掛けているのが一目で判ります。レストランの北側には
芝生を張った広い庭があり、客席からは気持ちの良い景色が見られます。ところが・・・。
客が全然入っていません。200席くらいあるのですが、私達を含めて5組程度。
昼飯時の国道に面した立派なレストランです。開業当初は焼肉店であったらしくテーブル
にはグリルがセットされてあります。しかし現在ではバイクングスタイルのビュッフェに
なっていたのです。
バイキング形式の店は接客の手間が省け回転率があがり、残飯も出ない為、良い事ずくめの
システムに見られ勝ちですが、客の質が落ちます。
客の質が落ちますと良い客は敬遠しだし、その内に飽きられ質の悪い客も来なくなります。
そうなると食材の質も落ち、益々客が来なくなります。
収益性を上げようと思ったのでしょう、待合にはゲーム機まで置いてあります。
これがイメージダウンの象徴です。
一緒に入った弊社のスタッフと緊急対策会議を開きました(全く勝手に)
「おい、君ならこの店どうリフォームする?」
「そうですね。庭を利用してガーデニングショップを併設しますね。最近のガーデニング
マニアは既製のホームセンターでは満足出来ないんですよ。」
「面白い着眼点やな。店舗内部はどうすんねん?」
「はい。客席は一般の店舗と同じ60席くらいで充分でしょう。それ以外は観葉植物を一杯
仕入れてディスプレイにします。それに値札をつけておけば好きな客が買って帰るでしょう。
原価で売っても常に新しいディスプレイが補充される訳だから全然損しない。」
「おうおう。面白いやんけ。ついでに椅子やテーブルにも値札をつけて置いて一緒に売ったら
家具屋も出来る、ついでに建材サンプルもおいてリフォーム屋も併設したらどうや?」

オーナーの全く関知しないところで盛り上がってました。


   ★住まい方それぞれ 2 H17.5.28版
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随分以前の話しになりますが、某エネルギー系の会社の営業女史との会話の中で、
ワンルームマンションの今後について話し合った事があります。

その女史は自宅通勤なんですが、家が遠方で帰宅が週の半分は午前様とか
(勿論仕事でです。)(ホンマかな)
家に帰れば何をする気力も無く、丸太の様にベッドに倒れこむ生活が続いているとの事でした。

そこで愚痴られます。
「男の人は奥様がおられるので家事労働は任せっきりでしょ。
私達OLは家に帰っても家の仕事があるんですよ。あーあ、都心のマンションでも移ろうかな・・・
私も奥さんが欲しいな・・・。」


!!レディースマンションは最近では珍しくも無くなりましたが、奥さん付のレディースマンション
と云うのはどうでしょう?勿論奥さんと云うのは比喩的表現ですが。

今風に云えば、ランドリーサービス・ハウスキーピングサービス・ケータリングサービス付の
マンションでしょうか?都市型のマンションでは、一階の奥の方に、採光の加減でどうしても
使い物にならない空間が出来てしまいます。その辺を利用して入居者の為の(奥さん)に
住み込んで貰うのです。

減収減益に悩むワンルームマンションのオーナーさんええ知恵貸しまっせ!!



   ★住まい方それぞれ  H17.5.21版
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家にも色々な形態があります。一戸建て・マンション・長屋と云ったハード的な形態の
分類もありますが、家族世帯向け・単身者向け・高齢者向け等々ソフト面での分類も
可能です。

最近高齢者向けの半ば施設的な建物を設計する機会に恵まれました。
建物は綺麗で都会的で清潔で至れり尽せりの設備を備えていますが、何かよそよそ
しさを禁じ得ません。入居される方々が一番健康的だった時のファッション・デザイン
が欠けているのです。終戦直後から新しい日本を建設するのだと言った復興期の
若々しい日本の雰囲気を建物に盛り込みたかったのですが、オーナーとこの辺の
意見が合いませんでした。

芦屋のラーメン街道に(
希望軒)と云うラーメン屋さんがあります。その店内の
ディスプレイが昭和30年代の日本そのもの、ウチの若い所員と一緒に入りまして、
所員はオッシャレーとか云って新しい感覚で受け入れてました。

私にとってはあの頃ならどこの街にもあった普通の風景です。しかし、しばらくそこに
馴染んでいると、今まで全く忘れていた当時の記憶がスラスラと甦ってきたのです。

きっとお年よりの方って、ご自分の住み慣れた世界を何処かで置き忘れて来て
いるんですよね。新しいものについて行けず、疎外感がどんどん増してきて、
いつのまにか「嗚呼、俺も歳を取ったもんだ。」と気付くのでしょうね。

それならば自分が一番調子の良かった世界で余生を送るのが、一番幸せではないかと
思うのですが・・・。

希望軒のオーナーさん!!一緒に介護施設を造りませんか?日本一の介護施設に
なりますよ〜!!


   ★ 住宅性能保証制度。  H17.2.15版
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住宅性能保証制度の事を先日HPで記事にしました処、保証制度の申請手数料を
工務店から要求されたと、の相談が相次ぎました。

住宅性能表示制度は任意法ですから、取得したければお金を出して取得するのが
当たり前ですが、住宅性能保証制度は強制法です。

性能保証制度を申請するしないは別にして、工務店は10年間、構造と水漏れに
対して責任を負わねばならないのです。

絶対自分は10年間保証すると云うのであれば、それを保証制度以外の方法で
証明すれば良いのです。

通常中小の工務店さんでは、それが出来ないから、自社の信用を支える為に
保証制度を利用するのです。保証制度に申請して欲しければ申請料を払えと
云うのは、どう考えても本末転倒です。

一般の方はおろか、プロの人でも住宅性能表示制度と住宅性能保証制度を
混同して理解されている様です。


   ★ 耐震診断士。 H17.1.22版
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先日もテレビでやってましたね。巨大地震の傾向と対策。阪神大震災から10年目を
迎える今年、やはり、何かの区切りをつけたいのか、色々な番組で地震対策番組を
やっています。

この前のテレビでも、登場されていた耐震診断士の皆さん。ご苦労様です。
築年数の違う建物を、三件程ケーススタディーにして大丈夫かどうかのレーポート
をしていました。

耐震診断士の先生方が云いたかったのは、築年数に関係なく手入れや、間取り構成
次第では危険な建物もありますよ。と云いたかったのだと思いますが、スタジオの
司会者達のせいで、築5年ではなんとか持ちそうだけど、7年では危ないみたいな
結論になってしまっていた様な気がします。
事実、私の事務所にも同様の電話やメールが舞い込みました。

建物強度は経年変化に影響を受けますが、木造の建物は鉄骨やRC造に比べて経年
変化に強いのです。(きちんとした施工が条件ですが)

建物健全度調査によるマニュアルも鉄骨やRC造は経年変化で大きく左右されます
が、木造建物の健全度は年数では大きく変わりません。柱・梁の腐朽度で健全度が
大きく変わるマニュアルになっています。

それにしても、しっかりした構造計画をしていない、住宅の如何に多いことか・・・。
そちらの方が築年数より気になります。

私も耐震診断士の端くれですが、木造は一番多く建設されている為、これくらいは
大丈夫が、行き過ぎてそうとうアクロバチックな構造形態になっている建物を見受
けます。

特に、増築・改修工事は申請業務もろくに行われていない建物も多く、カッコ良さ
や住まう人のエゴが本来の構造特性を圧殺している物件に良く出くわします。

どうぞ、増改築をお考えの方々。匿名で結構ですので、ご相談くださいませ。