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●プロローグ


H20.10.29連載開始

「みなさん^^消費は美徳です。国を強くします。
低所得の方にも家が買える仕組みを作りますよ^^
購入後何年間かは元金の返済を据え置きます。
そうしたら買えるでしょ^^
その後の返済はちょっとだけ金利が高いですが、
いざとなれば家を売っちゃえば、譲渡益が残るでしょ^^
損はしませんよ^^」

世界一の国の、歴代ナンバーワンのアホ大統領が
こう国民に囁いたのです。

物事をあまり深く考えないこの国の国民はこの話しに乗ります

住宅保証会社は、住宅建設資金を確保する為債権を発行します。
証券会社がこれを購入し、小口の証券として世界各国にばら撒きます。元金返済を据え置く為、一般の証券より金利が良いのでハイリターンになりますが、反面ハイリスクも伴います。

低所得者向けだから、住宅購入者が返済不能になりますと証券は紙切れ同然になります。
そのリスクをヘッジする為、その証券には保険がつきました。こうすれば安心なので、証券は飛ぶように売れました。
潤沢な資金を得た住宅保証会社は、その追い風に乗ってどんどん低所得者向けの家を建て売りさばいていきます。

さて元金据え置き期間が過ぎた現在、景気はどうなっているでしょう。国民は、返済できなければ売れば良いと聞かされていますから当然の様に売りに出します。
それが一斉に起こったため、需要と供給のバランスが崩れて不動産が暴落し、アメリカ版のバブル崩壊が起こってしまったのです。
証券を発行したリーマンブラザースは倒産し、保険をつけたAIGも国家から緊急支援を受けるハメになってしまいました。

返済できる目途も無く、買える条件にあるから買ってしまえと云う見識のなさも問題ですが、これは無知と云うより国民性なのでしょうね。可能性があれば、チャレンジしようとする精神の悪い面が出たというところでしょう。

振り返って日本人はどうか?
石橋を叩いてもまだ渡らない、いや渡れない人が多いのです。次回は渡れないメカニズムを書いてみたいと思います。

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H20.11.05
          

住宅設計を志す人は若いうちから、簡単にマイホームを手に入れます。
私も26歳でマイホームを持ちましたが、私だけに限った事ではありません。
私の事務所に5年以上勤務した所員さんが3人おりますが、その三人が揃って20代でマイホームを手に入れてます。

給料を払っている私が云うのもなんですが、決して相場以上の所得は無いはずです。むしろ一般のサラリーマンに比べて薄給であると思います。

では何故一生に一度の買い物が簡単に出来るのでしょうか?

一日のうちに何億円ものお金を動かすトレーダーでさえ、1000万円ちょっとの土地を買うのにあれやこれや悩みます。

自分の希望する条件に合った土地が、自分の収入でギリギリ買えそうな価格で新聞のチラシに載ったとします。

その気のある方なら、冷やかし半分でも一度は見に行くでしょう。 日当たりも良いし、環境は良い。そこですっと買ってしまえば良いのですが、心のどこかでブレーキがかかってしまうのです。(こんなに美味しい話しがあるだろうか・・・)(因縁付きの土地じゃないだろうか・・・)仲介屋さんは商売にしたいので、ここぞとばかりに攻勢に入ります。すると益々気持ちが引いてしまいます。

欲しいけど、欲しくない理由を一生懸命探し出します。グズグズしているうちに、ぱっと誰かに先を越されて買われてしまいます。土地探しを真剣にされた方なら一度は経験されているでしょう。

住宅設計に携わるものが、簡単にマイホームが持ててしまうのは、日々の仕事を通じて、自分の住みたい家をずっとシュミレーションしてるのだと思います。

それも無意識のうちに^^

プラン作りから建物の竣工まで一通り仕事を済ませると、どの様な工程で建物が出来上がっていくかが予想出来る様になります。それを自分に当てはめて、自分の家を思い描くことはそんなに難しい事ではないのでしょう。

それでは一般の人が、どうすれば理想とする家を建てられるのか?これが今回のシリーズのテーマです。
次回から詳しく説明いたします