Vol.1 ハウスメーカーの家造り
家造りを思い立った時、現状では多くの皆さんが、最寄の住宅展示場へ足を運びます。
住宅展示場では有名なハウスメーカーがこれでもかと、豪勢な住宅を展示しています。

来場した人々は豪勢な住宅に憧れつつも、我が身の経済情勢とネコの額ほどの土地に
嫌悪を抱きつつ、自分のライフスタイルに会わない!!!とか、これだけ宣伝費に予算を
使っていればロクな建物は出来ない!!!とか、捨てセリフを残して展示場を後にします。
予算に余裕があり、敷地も広い人が最初のフィルターを通過してハウスメーカーのお客様
になるのです。
ハウスメーカーは様々な研究開発を繰り返し、メーカー毎に切磋琢磨を繰り返しています。
住宅の品質の向上に今までどれだけ貢献してきたか計り知れません。
室内建具ユニット・ユニットバス・システムキッチン・システム収納、これらは全て
ハウスメーカーの研究開発の成果です。

しかし、住宅産業の先導役を担ってきたハウスメーカーの経営に、翳りが見え始めています。
品質向上と云う側面でみれば、建築部材のパーツ化は一定の成果を上げましたが、
市場原理主義の弊害とも云える価格競争がここには付きまといます。
「他社より良い製品をより安く」の、安くが協調されるあまり、効率が優先され機能的では
あるもののつまらない家造りになり始めているのです。
また、大量一括購入でのコストダウンも採算上大きなウェートを締める為、標準仕様以外の
オプション価格が法外な値段なってしまいます。
契約までは親切な営業さんも、工事が始まれば下請け工務店との打ち合わせに
立ち入らなくなり、引継ぎ事項の確認等で齟齬が発生しやすくなります。
人の顔や個性が二つとして同じものが無いのと同様に、本来敷地条件は二つとして同じ
条件の土地は無いのです。
ハウスメーカーの規格住宅はその様な敷地特性を無視して規格化や標準化された建物を
建てる訳ですから、この敷地には無駄になると判っている仕様や性能でも標準仕様で
付加されてしまい、この敷地には重点的に気を使いたい部分であっても標準以上のモノは
つかない事になってしまうのです。
規格化や標準化してコストダウンを図っていながら、返って非効率で高価な建物になって
しまっているのです。
また、コストダウンの成果は決して販売価格に反映されず、宣伝費や営業経費に廻って
しまい、ブランド志向をイメージ的にくすぐっても、実際に住み良い家かどうかは
別問題と云う家造りになっています。
ハウスメーカーの家にこだわる方は、メーカーの宣伝している性能や仕様が本当に
自分達やその土地に必要なのか、再検証する必要があります。
以下次号(工務店の家造り)