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設計事務所の家造り

工務店さん同様、設計事務所も元気がありません。建築基準法改正が去年6月に 施行されて以来、確認申請の厳格化が要求され確認申請時には、殆ど実施設計図書を完成させ、仕上げ材を選択していなければ確認書が下りない事態になっています。
勿論仕事を前倒しして仕事の順序が変わるだけなのですが、実際はそうは行きません。
確認申請時に決めた仕上げ材で実際に建築することは皆無なのです。
見積もり段階で予算が合わない等の理由で設計変更等を行う事が非常に多い為です。
そうなると、以前は設計者の裁量で済まされていた問題も、申請変更手続きを 行わねばならず事務手続きに膨大な時間と費用をつぎ込む結果になっているのです。

もともと建築確認申請が許可申請ではないのは、設計者に裁量権と責任があるからです。

許可申請となれば許可する側が裁量権と責任を負います。開発申請は許可申請です。
造成工事の検査後、道路が陥没しても行政の負担で復旧されます。申請者が罰せられる事はありません。
建築確認申請は設計者に設計責任がついて回ります。今回の法改正で確認申請であるにも関わらず許認可申請以上の厳格さが求められているのです。裁量権がなく責任だけ負わされているのです。
これではやる気を無くします。

不況下で設計料の値上げ等も見込めません。私の周りでも廃業する人が後を絶ちません。
また、一級建築士の75%が50歳以上と云う超高齢化社会の縮図の様な業界でもあります。
普通でも元気の無くなる年代です

その中でも食う為には頑張らなければと、額に汗して頑張っている人もいます。
ただし、頑張り方の方向が全て建築主さんに向いている人ばかりではありません。

住宅を自分の作品と考える建築家さん

新し物好きで住宅を実験場と考えている建築家さん

その逆で自分が教えられた事しかやらない建築家さん

自分で設計せずブローカーの様なことをしている建築家さん

次はタイプ別の建築家の選び方をご紹介します。

この道で何年も仕事をしていると、言葉をそんなに交わさなくても相手がどんな設計
をするのかが見えてきます。同じ穴の狢(ムジナ)と云うのでしょうか^^
極端な話しが、たとえ電車で向かい合わせに座っただけでも、
「この人は同業者だな^^」
と思って見ていると、同じ役所の同じ課に入っていくみたいな経験をよくします。
そんな建築家を一概にですが、タイプ別に分類してみました。

デザイナータイプの建築家。
建築家と聞いて一番初めにイメージされるタイプの建築家です。
自分の設計した建物を作品と呼び、やたらとあちこちのコンペや作品展に出展したがるタイプの建築家。
これらの人々は自己主張が激しく、その分責任感も強いので工務店をしっかり監理を
します。しかし人に見せるデザインが重要視され利便性・機能性にあまり意識を置いていないので、カッコイイが住み難い家になり勝ちです。
有名志向が強くクライアントをパトロンと勘違いしている様にもうかがえます。
その建築家のデザインに惚れ込んで依頼する人以外は避けた方が無難です。
知人から紹介された有名な建築家だからといって、知人と感性が合っても貴方と感性が合うとは限らない。任せておけば安心と思うと酷い目に遭います。

几帳面な建築家
几帳面な建築家は、任せていて間違いが少ない。建物にこだわりの無いクライアント
ならば一番頼りになる建築家です。自分の行ってきた仕事の検証・評価に余念がなく、大きな間違いを犯しません。私の経験から云うと、コーヒーに入れる砂糖を筋きり何杯と正確に決めている人にこのタイプが多いです。
悪い面は、前述のデザイナーとは逆で手間の掛かることはやりたがらず、定型の仕事
しかしません。斬新なアイデアを持ち込む事がなく、分譲住宅と大して変わらない家が
出来上がってしまいます。
コスト意識が高いので、安価に仕上げる事は比較的得意ですが、人に 「ここは!」と
自慢が出来る様な家にはなりません。

未熟な建築家
建築設計の仕事は経験がモノを云います。建築家は失敗を繰り返していくうちに自分流の家が徐々に構築されていくのです。自分流の家を構築する過程の建築士はやはり大きな失敗をします。
安心安全を意識する人であるならば、一概にですが、ある程度熟練者に依頼するのが懸命な手段です。
良い面は好奇心に溢れていて、クライアントの云う事を「ハイハイ」と聞く事です。
クライアントが建物に強いこだわりがあり、その希望を熱く語る事のできる人ならベストパートナーになる可能性を秘めています。自分の要求を的確に伝えさえすれば、その要求に向かって、自分の労力を惜しむことなく頑張ってくれる人が多い様です。

老練な建築家
住宅設計は人生設計と同じ意味合いを持ちます。人生経験の上に根ざした住宅設計は住むうちに良さがどんどん判って来ます。
家を設計してもらうならやはり人生経験を積んだ人に限ります。
と云っても良い面ばかりではありません。
人生経験も豊富な分、この業界の悪しき慣習にもどっぷり漬かっている人が多いです。
本来建築家はクライアントの代理人となり、工務店を監理する役目を負いますが、工務店と癒着し、工務店からキックバックを要求する人がいます。通常の商習慣を逸脱して金銭を要求したのでは、クライアントの代理人となって監理できるはずもありません。
また、やたらと新製品を使いたがる人もいます。それはモニターとなってメーカーから
キックバックを期待する為です。良い製品だったらそれでも構いませんが、別に希望もしていないのに新製品だと云うだけで、メーカーの実験台になってはたまったものではありません。

設計事務所と上手に付き合う為には、クライアント自身が住まいに対して明確なビジョンを持たれることです。家に対して何を期待するのかさえ判っていれば、その期待に沿える建築家を探すことは難しい話しではありません。
上に述べた例は典型的な例で、多くの人はいくつもの面を持ち合わせておられると思います。
建築家を選ぶ際に複数の人と、お見合いをされて(自分との相性はどうか)(住宅に対する考えが合うかどうか)などじっくり観察されればと思います。
どの建築家にしても云えるのは、大手のハウスメーカーの様に分業化されて いない為、
企画・立案・実施・アフターと全てに建築家が関わる事です。

それ故、責任の所在が明確で納得のいく家造りが可能になると思います。