イメージの具現化
クライアントの持つイメージを、どれだけ具体的に表現できるか。
基本計画を進める上で、最も気を使うポイントです。
特に最近は、建築基準法の運用が厳しくなり、工事途上での変更が大変難しくなっています。
今まで許されていた、軽微な変更でも耐震偽装事件以来、全て悪意の変更と見なされ、変更申請が完了するまで、工事が止ってしまう事態になっています。
これは、工期の遅延を招くばかりでなく変更申請の費用等、余分な出費をクライアントに強要するものです。
今までも、クライアントにより具体的にご理解頂く為、模型や完成予想図(イメージパース)等を製作して、意思の疎通を図って来ましたが、それでも、工事途上での変更工事が発生しています。
今回は、バーチャルネットワーキングサイト「セカンドライフ」を利用して、クライアントと共同でイメージ造りを行いました。
セカンドライフは簡単に云えば、ネットゲームの一種です。しかし、誰かと競争したり、戦ったりする訳ではありません。
仮想世界ですが、現実世界と同じ社会生活が出来るところに、面白さがあります。
すなわち、現実世界でブッツケ本番で住宅を建設するのでなく、初めに仮想世界で住宅を建設し、そこに住んで実際に行うであろう、生活を仮想体験するのです。その事によって建物の不備を発見し、現実世界の建設にフィードバックさせようとするものです。
今回の計画でも、クライアントに仮想世界に住んで頂いて、試行錯誤を繰り返しながら、現実の工事に入った時は、
イメージの再確認が主な作業でした。
また、少し練習すれは、誰でも自由に色んな物が作れるため、設置予定の家具や電化製品を作って、残存空間の確認をしたり、造り付けカウンターのデザインをしたり、色々なメリットも体験出来ました。
今後もブッツケ本番で家を建てるのでは無く、一度バーチャルで体験してから、実際に建てると云うやり方が増えて来ると思われます。