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温熱環境等級

日本は縦に長い国ですから、南と北では随分温度差があります。一律に断熱材の厚みは決められないので、日本全国を6ブロックに分けて規定しています。
T 北海道
U 青森・岩手・秋田

V 宮城・山形・福島・栃木・新潟・長野
W その他
X 宮崎・鹿児島
Y 沖縄
以上ですが、これにかかわらず市町村別にも区分けしてあります。つまり青森県の十和田湖町等は上記の区分けでは
地域に該当しますが市町村別の区分けでは地域に分類されますので注意が必要です。

断熱材の厚みだけのお話しをしますと、T地域が一番厚く、順々に薄くなって行きます。

夏場のクーラー無しでは生活出来ない都市圏の熱気対策には断熱材は何の考慮もなされていません。

氷点下10度の外気から室温20度を維持しようとすれば、30度の温度差を暖房器具で補わなければなりませんが、30度の熱帯夜を0度まで冷やす必要はありませんから、加味されないで当然かもしれません。

むしろ、暑さ対策は機械に頼らず、通風の工夫をもっと真剣に考える方が快適な生活を送れる様に思います。風の流れで体感温度を出来るだけ下げて、冷房器具の利用を極力抑える、21世紀はこんな生活を模索しなければならないと思います。

等級1等級2に満たない基準。

等級2
は住宅金融公庫の旧省エネルギー基準と同等です。

断熱構造とする部分は

屋根(小屋又は天井裏が外気に通じているものを除く)又はその直下の天井
外気に通じる小屋裏若しくは天井裏に接する天井
外気に接する壁
外気に接する床
e その他の床(外気に通じる床裏に接する床)
開口部

となっています。外気に通じている小屋裏や床裏・車庫・物置等は不要です。
また、居室と区画された玄関ドア等も対象外です。

断熱材の種類・区分等は公庫の区分と同様です。A-1・A-2・B・C・D・Eと熱伝導率別に6段階に区分されています。
区分
熱伝導率λ(W/m・k)
断熱材の種類
A-1
0.052〜0.051
・吹込み用グラスウールGW-1、GW-2
・吹込み用ロックウール35K
・シージングボード
A-2
0.050〜0.046
・住宅用グラスウール10K
・吹込み用ロックウール25K
・A級インシュレーションボード
B
0.045〜0.041
・住宅用グラスウール16K相当
・ビーズ法ポリスチレンフォーム4号
・ポリエチレンフォームB号
・タタミボード
C
0.040〜0.035
・住宅用グラスウール24K、32K相当
・高性能グラスウール16K、24K相当
・吹込み用グラスウール30K,35K相当
・住宅用ロックウール(マット・フェルト・ボード)
・ビーズ法ポリスチレンフォーム1号、2号、3号
・押出し法ポリスチレンフォーム1種
・ポリエチレンフォームA号
・吹込み用セルロースファイバー25K
・吹込み用セルロースファイバー45K、55K(接着剤併用)
・フェノールフォーム保温版2種1号
D
0.034〜0.029
・ビーズ法ポリスチレンフォーム特号
・押出し法ポリスチレンフォーム2種
・フェノールフォーム保温板1種1号、2号、2種2号
E
0.028以下
・押出し法ポリスチレンフォーム3種
・硬質ウレタンフォーム
・吹付け硬質ウレタンフォーム(現場発泡品)

A-1から順に断熱性能が上がりEが最も断熱性能が高い種類であるといえます。

W地域の断熱材の厚さ
部位
A-1
A-2
屋根又は天井
45
40
40
35
30
25
真壁造で断熱施工
40
35
35
30
25
20
大壁造で断熱施工
35
30
30
25
25
20
外気に接する部分
35
30
30
25
25
20
その他の部分
30
25
25
20
20
15
ex・最も住宅にに頻繁に使われる「住宅用グラスウール16K」はBに区分されており、多くを占めるW地域での厚みを見るとどの部位にも40mm以上あればクリアーします。
通常100mm程度のグラスウールを使いますから普通の施工で問題無くクリアーします。

開口部の断熱はTU地域でペアガラスや2重サッシュを求められますが、その他の地域では外部と仕切れれば何を使用してもかまいません。

等級3は住宅金融公庫の新省エネルギー基準と同等です。

断熱構造とする部分は
屋根(小屋又は天井裏が外気に通じているものを除く)又はその直下の天井
外気に通じる小屋裏若しくは天井裏に接する天井
外気に接する壁
外気に接する床
e その他の床(外気に通じる床裏に接する床)
開口部
外気に接する土間の外周部
その他の土間床の外周部(外気に通じる床裏に接する土間床の外周部)
となっています。外気に通じている小屋裏や床下・車庫・物置等は不要です。

等級2との違いは居室と区画された玄関ドア等が断熱構造となる事です。

W地域の断熱材の厚さ (非気密住宅)
部位
A-1
A-2
屋根又は天井
95
90
85
75
65
55
65
60
55
50
45
35
外気に接する部分
85
80
75
65
55
45
その他の部分
50
45
45
40
35
30
断熱材の厚みを前回の様に例で示しますと、最も住宅にに頻繁に使われる「住宅用グラスウール16K」(B区分)で、W地域での厚みを見ると、一番厳しい屋根又は天井部分で55mm以上あればクリアーします。通常100mm程度のグラスウールを使いますから、これも普通の施工で問題無くクリアーします。

開口部の断熱は
地域で3重サッシュ又は二重サッシュで単板+低放射複層(空気層12mm)
又は2重サッシュで一方の建具が木又は塩ビ製で単板+複層(空気層12mm)
地域で2重サッシュで一方の建具が木又は塩ビ製又は2重サッシュで
金属製熱遮断構造又は単板+複層(空気層6mm)
地域で2重サッシュ単板+単板、又はペアガラス(空気層12mm)
その他地域単板の1重サッシュでOKとなります。

次に等級3からは日射遮蔽の基準が設けられます。
TUの地域は特にありませんが、VWXYの地域には真南±112.5°の方位に面する窓に以下の遮蔽対策を行います。

、日射侵入率0.66以下のガラスを用いる
、付属部材又は軒・庇等を設ける

日射侵入率0.66以下のガラスとは、一般にLOW-eガラスと呼ばれているものです。
付属部材とは 1:レースカーテン等 2:内付けブラインド等 3:紙障子 4:外付けブラインドを指します。数字が高い方が日射遮蔽効果が上がります。軒・庇の出寸法にも細かな規定があります。あと
T地域には気密住宅にする規定がありますのでご注意を。

等級4は住宅金融公庫の次世代省エネルギー基準と同等です。

断熱構造とする部分は
屋根(小屋又は天井裏が外気に通じているものを除く)又はその直下の天井
外気に通じる小屋裏若しくは天井裏に接する天井
外気に接する壁
外気に接する床
e その他の床(外気に通じる床裏に接する床)
開口部
外気に接する土間の外周部
その他の土間床の外周部(外気に通じる床裏に接する土間床の外周部)
となっています。外気に通じている小屋裏や床下・車庫・物置等は不要です。

等級3と施工部位は同じですが断熱材の厚みが変わります。
W地域の断熱材の厚さ (充填断熱工法)
部位
A-1
A-2
屋根
240
230
210
185
160
130
天井
210
200
180
160
140
115
115
110
100
90
75
65
外気に接する部分
175
165
150
135
115
95
その他の部分
115
110
100
90
75
65
土間床等の外周部 外気に接する部分
90
85
80
70
60
50
その他の部分
30
25
25
20
20
15

例の如く断熱材の厚みで示しますと、最も住宅にに頻繁に使われる「住宅用グラスウール16K」(B区分)で、W地域での厚みを見ると、一番厳しい屋根又は天井部分で210mm以上必要となります。通常 100mm程度のグラスウールを使いますから、二枚重ねでもまだ10mm足らない程厚くしなければなりません。

開口部の断熱は
T地域で3重サッシュ又は二重サッシュで単板+低放射複層(空気層12mm)
又は2重サッシュで一方の建具が木又は塩ビ製で単板+複層(空気層12mm)
U地域で2重サッシュで一方の建具が木又は塩ビ製又は2重サッシュで金属製熱遮断構造又は単板+複層(空気層6mm)
V地域で2重サッシュで一方の建具が木又は塩ビ製の単板+単板2重サッシュで金属製熱遮断構造で単板+単板2重サッシュで単板+ペアガラス(空気層6mm)
WX地域で2重サッシュで単板+単板
Y地域で単板の1重サッシュでOK
となります。

次に等級3からは日射遮蔽の基準が設けられます。1・2の地域は特にありませんが、3・4・5・6の地域には等級3より厳しい基準が設けられています

あと等級4では地域にかかわらず気密住宅にする規定がありますのでご注意を。
ローコスト住宅, 注文住宅, 大阪, 低価格住宅, 建築設計事務所, 外張り断熱, 住宅性能評価
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