デニム雑学「赤耳デニム」の秘密

 街で見かけるジーンズやGジャン、一つとして同じ色の物がありませんね。これはデニムと言う生地の性質による為ですが、生のデニムは黒に近い深いブルーですが、穿いていくにつれ段々色が落ちてネイビーブルー、フェードブルー、サックスブルーとインディゴが退色して行き、同時に、体内から出る汗や脂、外界からの紫外線、Nox等の作用で生じる、黄ばみが加わりデニム独特の着古し感が生まれて来ます。
 現在、日本で生産されているデニムの95%以上が、革新織機で織られていて、耳(生地の左、右の端の部分)でヨコ糸が一本一本切断された房状になっています。このデニムを、ノーマルデニム(又は単にデニム)と呼んでいます。
 一方、「赤耳デニム」は、シャットル織機で織られていて、耳でヨコ糸が折り返しています。
 一回目の今回は、ノーマルデニムと赤耳デニムの違いについて対比して、私見を述べたいと思います。


ノーマルデニム 赤耳デニム  





織密度が均一 織密度、耳部と中央部に差が生じる。
縮率設定により、タテ、ヨコ3%以内 縮率設定は不定定或は設定をしない場合も有り、縮率は大きい。
歪率、スキュー加工によりネジレを予め補正しているので、シームのねじれは無い。 スキュー加工の効果が不安定、或は加工をしない場合も有り、大体30%〜40%のねじれ率が生じる。シームがスソで45度〜90度ずれる。





毛羽立ちが少ない(製織中の糸のこすれが少ない為) 毛羽立ちが多い(毛焼加工で大半は解消している)
全体にフラットで、綾立ちが悪いが外観的にはペーパーライクできれい。ヨコ糸の白が鮮明、インディゴが軽い。 綾目が立ち、ザラつき感が有る。所々、ヨコ段も見られる。ヨコ糸が不鮮明、インディゴが重い。





洗濯後、縮み型くずれが少ない。 洗濯3〜4回まで、縮みが進行し、サイドシームに、よじれが生じる。
一定着用期間を過ぎると、全体に表面の色落ちが有り、濃淡のコントラストが出にくい。 着用期間が進むにつれ、色落ちのコントラストが出てくる。そのままのコントラストで退色が続く。
洗濯やせが起こる(洗濯を重ねるにつれ肉厚がやせる現象) 織り糸にゆるみが有るので洗濯やせが起こりにくい。
肌ざわりは、数回洗った後が、肉感とはり感がピークで、その後徐々にソフト化しライトオンス化する。 肉感やはり感はノーマルデニムと同じで、数回洗った頃がピークだが、その後、長期間バルキー性(かさ高感)を保つので、破れても補修すれば、ボロになるまで風合が進化し続ける。


以上は、私見による物で、特定のメーカーや製品を取り上げたものではありません。御意見や御質問はメールorFAX下さい。



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