ジーンズの洗濯「ムチャしたらあかんで」

普通、ジーンズだからといって特別の洗濯をしている人はほとんどいないと思います。汚れたら洗濯機で洗って、乾かしてまたはく。
日常誰もが当たり前のこととしてやっているわけで、それでぜーんぜん問題はないのです。
それで今回のテーマ「ジーンズの洗濯法」は、敢えて自分のジーンズをはき込んでカッコよくしたいというごく一部の人の要望にお応えして、
(1)普通の人向き
(2)普通とは違う人向き
の二通りの洗濯手法を紹介しようと思います。
具体的に何が「カッコいい」のか、と言えば、たて落ち、サイドシームのアタリ、パッカリングのアタリ、シームのねじれ、ひげ、すそのねじれたアタリ、この辺に集約されるようです。これらを表現するには、元となるジーンズの素材が対応できなければなりません。インディゴが濃色でタテ、ヨコ糸ムラ糸使いのシャットル織機セルヴィッジ付きコットンデニムを対象にして話を進めます。

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  1. 初回洗いは縮めてサイズを固定するために行うもので、いわゆるワッシャー加工のようなものです。この洗いをしっかりしておけば、後であまり縮まないので大事な意味があるのです。
    ジーンズはウラ返しにして洗います。(糊は落として、染料を落とさない為)洗剤は必要ありません。洗濯機で水洗い20分(弱流)行います。次に乾燥ですが熱風乾燥機があればいいのですが、無いときはコインランドリーを利用して、タンブラー乾燥機で乾かします。また脱水機の場合は、少し染料は飛びますが、60度位の湯洗いを20分程で脱水後ハンガー干しで乾かします。
  2. 初回洗いで乾いたジーンズは相当縮んでいます。これをスソ上げしてもらうわけですが、お店に持ち込む前に大事な処理があります。サイドシームの耳部を広げてスチームアイロンでしっかりセットします。このシームのセットは洗濯のたびに忘れずおこなってください。
  3. スソ上げですが、まだ少し残留縮率があるので短く切りすぎないように、注意してください。裾にねじれたアタリをだすには、縫い代8mmチェーンステッチをお勧めします。
  4. 2回目以降の洗濯では、インディゴを極力洗い落とさないことがコントラストのあるアタリをだす一番大事なポイントです。ジーンズを裏返して洗濯します。洗剤は別に選びませんが、汚れや臭いを取り除くための最少量にして、最短時間で洗ってください。
    ただし合成洗剤の中には漂白剤や蛍光発色剤の含まれたものがありますので、これらの入った洗剤だけは避けましょう。
  5. 乾燥は、乾燥機よりハンガー吊りの天日干しの方が縮みが少なく、余計なアタリもつかないので是非風通しのよい日当たりの良いところで干してください。
    濃いインディゴは耐光堅牢度が良いので天日でも短時間で乾けば変色の問題はないでしょう。ハンガーにはウラ返しのまま上下逆さまに吊って干します。
  6. 乾いたら、ウラ返しのままで、サイドシームのアイロンセットをします。他の目立つシワもウラからアイロンで取っておきます。

(2)次の洗濯法はどなたにもお勧めするものではありません。名付けて「ばい菌作戦」
  1. ノンウオッシュタイプを購入して、その場で少し長めにスソ上げをする。 そのままひたすらはき込む。雨にも負けず、傘もささず、手を洗ったらヒザでふき、石の上でも地べたでも所かまわず座り込み、汚れても臭くなっても気にしない、強〜い精神力を持ってはき続け、周囲の忍耐の限界まで不潔になったら、おもむろに初洗濯にとりかかります。
  2. 風呂の残り湯に洗剤を適当に加え良くかき混ぜる。アワだったところへ、ポケットに石を詰め込んだジーンズを浸ける。この時充分空気を抜いてジーンズが浮かないよう注意する。
  3. 、翌朝まで浸け置きして取り出します。シャワーで内外の石鹸を良く洗い落とします。この時むやみにジーンズを揉まないように気をつけましょう。繊維をほぐすと縮んでしまうからです。
  4. ハンガーに上下逆さまにして吊り、天日干しにします。
  5. 取り入れたらウラ返して、サイドシームのプレスをほどこします。
  6. はいてみるとほとんど縮んでいないことに気づくはずです。
  7. 再び忍耐強く汚れの限界まではき込みます。1年もすればすばらしいユーズドの一品に変貌しているはずです。
この手法は縮率のリスクがありますので、スソ上げの前にタンブラーで縮めてから「ばい菌作戦」を実行するのが安全です。ただ糊付きではくとタテ落ちがシャープで、早めに出るメリットがあります。

 

次回のテーマは「ワッシャー加工」の予定です。

 

以上は、私見による物で、特定のメーカーや製品を取り上げたものではありません。御意見や御質問はメールorFAX下さい。



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