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世界を超えて多くの人に愛されているギター。ビンテージ品や有名メーカー品へのあこがれは強いが、自分で作ることが出来たら、どんなギターより魅力的なのでは。実は素人でも作れるんです。
職人が自分の工房で
「ギターの修理・製作が仕事なんですが、お客さんから自分のギターを作ってみたいという話があったので、ギター製作教室を開いたのです」と愛知県日進市のトーンウッドギター工房=(電)052(807)5302=のギター職人・日比伸也さん(50)。8年前から自分の工房で、手作りによるギター製作を指導している。
愛知県日進市に製作教室
現在受講者は15人ほど。ほとんどが平日は普通の仕事で、週末に工房を訪れる。年齢は30〜70代までと幅広く、中にはなんと73歳の女性も。「ギター演奏をしたい人間とギターを作りたいと思う人間似て非なるものなのです」と、現在2本目のギターを製作中の吉田勇さん(54)=会社員。「ギターに魅力を感じていることはどちらも同じですが、作りたいと思う人は、もの作り自体に楽しさを感じられる人。たいていは名演奏家になれない人でもありますが」と、苦笑い。昔からもの作りが好きだったという吉田さんは、まるで少年のような目で、完成間近のギターをサンドペーパーで研磨している。
やる気と根気があれば
しかし、一般にギターなんて本当に作れるの?と思ってしまうもの。「簡単にできますとは言えません。ただ丁寧に指導するので木工経験がなくても大丈夫。大事なのはやる気と根気ですね」と日比さん。工房ではエレキ、アコースティック、ウクレレのコースがあるが、人気はアコースティックギターだ。まず、木材をパーチごとにけ削り出し、曲線部分は水に浸した板を熱の力を使って曲げていく、慣れないうちはよく折れるという。そして、出来上がったパーツを組み立て、その後、2ヶ月ほど費やして塗装作業。
塗装は見た目だけでなく、音につやを出すという重要な工程だ。見た目には「良いもの」が作れたとしても「良い音」が鳴るとは限らないのだ。音こそが最終的な評価のポイント。そこがただの工作とは違う。
完成までに半年以上
「もともと人が作ったものなんだから、自分にできないはずはないと思ったんですよ」と吉田さんは言うが、週1日製作して、完成まで半年から8ヶ月。ただの趣味というにはかなりハードルが高い。しかし、難関ゆえ、もの作りが好きな人は「やってやろう!」と燃え上がる。吉田さんは「手塩にかけて作ったギターを演奏するのは至福のひと時ですね。ほかのどんないいギターの音色も色あせて聞こえます」。ナンバーワンのギターもオンリーワンのギターにはかなわないようだ。
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